BLOODLINK 雪花

上下巻構成のBLOODLINK最終章「雪花」

野槌編に入ってからの地味な展開が相変わらず続く、と思わせておいて
次第に初期のキャラクターを再登場させながら果南で締める上巻の展開はかなり盛り上がる。
BLOODLINK特有のリアリティを感じる描写もこういう展開でこそ光る。

下巻はラストに向けて一気に状況が動いていく。
そのラストまで読んだ上でこれまでの地味な野槌編に意味があったかと言えば無かったとしか言いようがない。
せっかく丁寧に描いてきた夏美と沙由里の話は投げっぱなしで最後はクリーチャーにされちまう始末。

八神亮介や果南の登場シーンまではいい意味でガラリと変わった非現実的な雰囲気が素晴らしかったし、カンナとの最後のデートシーンもジンとくる。
でも、その後の最終決戦(?)は理由も内容も全てが理解不能。
ダメな物語でありがあちのとりあえずバトルして終わらせとけ風味。
物語そっちのけで説教臭いメッセージを込めようとして失敗している気がする。


結局、今回も壮大な物語のプロローグに失敗した?

上巻のあとがきにあったようにこの話が「果南の地」につながるとは到底思えない。
そもそも「果南の地」をリメイクして構成しなおしたのがBLOODLINKだったのでは?
設定的にもキャラ的にも齟齬が生じるし、そもそも時系列的にはBLOODLINKより過去のはず。
それとも刊行予定の「果南の地」はオールリメイク?
それだったら期待大。


和志とカンナの物語としてはホント中途半端に終わってしまう。
カンナの戦いの描写はなく、八神亮介にわたされた包みの中身もわからずじまい。
あと3年待ってもいいからきちんと二人の物語を最後まで見せて欲しかった。
どう見ても最後だけが残念すぎる。
よくあるラストは見ない方が良かった系の作品になってしまった。
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by nayuta_m | 2008-06-03 22:11 |
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