ひぐらしのなく頃に 祭囃し編
冬コミの番外編や書き下ろしシナリオ追加のPS2版も出るし、ということで積んでいた祭囃し編をプレイ。

予想通り敵である鷹野のキャラを深めるエピソードから始まる。
なかなかに新しい話満載でサスペンス仕立てでもありグングン読める。
最後に神へ宣戦布告する場面では完璧に主人公クラスの輝き。
敵役への感情移入と言う点では充分以上の効果をあげている。
とりあえず皆殺し編のラストで感じた薄っぺらい黒幕という印象は(衣装を別にすれば)払拭された。

中盤は「カケラ紡ぎ」というゲーム仕立ての短編集。
断片的なエピソードをキーワードで繋ぐから「カケラ紡ぎ」
今まで話だけで描かれなかったエピソードをどんどんと埋め立てていく一方で、さらに新しい情報が追加されていく。
単に時系列で並べるわけじゃなく細切れで選択させていくことでうまく興味を引く作り。
ぶっちゃけいつものTIPSに閲覧制限をつけただけなんだけど見せ方によってこんなに印象が変わるもんなんだな。

祭囃し編本編は前回と同じく梨花視点メイン。
羽生という新加入メンバーを違和感無く描けているのはすごい。

結局皆殺し編の時に感じた爆発しそうなくらいの高揚感というのは感じられなかった。
確かに部活メンバーへの相談シーンを筆頭に
次々に人と人が繋がり敵に立ち向かっていくところなんかは熱く燃える展開ではあるんだけど
それ以上に祭囃し編で強く感じたのはある種テンションのクールダウン。
鷹野にも描写をさいたこともあり、物語の完結へ向けての寂しさ、もの悲しさが常に背後にあった。
それは「ひぐらしがなく頃に」という祭りの終わりを強く感じさせた。

個人的には皆殺し編ラストでせっかく圭一達の仲間入りを名実共に果たした詩音がゲストキャラ級に降格してた点が残念。

あと終わってから気付いたけど前回あれほど凄まじい活躍をした圭一が今回あまりにも影が薄かった。
思い出せるのは魅音の家でのメンバーへの火付け役くらい?
カケラ紡ぎのときは出番がほぼないにもかかわらず、新しい風として待ち望まれていた存在だったのに本編じゃ扱い少ない。
とりあえず今回の主人公は確実に圭一じゃなかったな。

逆に魅音は今までのヘタレぶりがウソのような活躍。
司令官としての采配や言動はすばらしい。
小此木との一騎打ちは蛇足だった気がするけど。
というか竜騎士07は格闘での戦闘描写だけはいまひとつ。
赤坂とかやり過ぎというかおかしいから絶対。

ラストのご都合主義ぶりはおいといて
最後に祭り囃子が聞こえてくる辺りはちょっとジンときた。
タイトルやら祭りと本編の関わりとかから制作者的にはしてやったりの演出だと思う。
あのまま祭り囃子からエンディングテーマに繋げてくれれば泣けたかも。
充分な量のあったエピローグはスタッフロールの後にして。
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by nayuta_m | 2006-11-18 23:35 | ゲーム
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