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デスノート~12巻(完結)
Lが死んでから立ち読みがつらくなり放置していたデスノートを
単行本が完結し、映画化されたのを機に一気に最後まで読破。

まとめてじっくり読むとニア編もそれなりにおもしろい。
ただキャラが増えて散漫になってるところと、キラ側に余裕がありL編のような緊迫感が感じられないところなんかはやっぱ質が落ちてる。

敵がメロとニアの二人体勢になったにもかかわらず、前半メロ、後半ニアというように活躍が分離されてて同時に使いこなせてない。
ここを同時進行的にからませて行けてれば最後の「二人でならLを越えられる」という言葉にもっと説得力を持たすことができたのに。

あとキラ側の描写もキラ、L、月という1人3役のはずがそれぞれの描写が少なく、境目も曖昧になりがちで不十分な感じ。

L編では最終的にはL(+月)対キラという単純化された図式で話が動いていたのに対して、ニア編は分散した状況を作りながら描ききることができなかったな、という感想。
週刊連載という形では限界だったのかもしれないけど、「入り乱れた状況のおもしろさ」が多分ニア編でやりたかった事だと思うのでそこは残念。

オーラスの対決はL編の時と同じく
キラ側は相手の殺害、ニア側は月にキラであることを認めさせるというキラ側が圧倒的優位な状況でありながら負けたのだから完敗。
松田の行動はあまりにもお約束すぎだったけど、王道は外しちゃダメだよな。

最後の祈りのシーンを見ると月が最初に言っていた
「新世界の神になる」という言葉は実現できたということか。
確かに神になるには最後に死ぬことが必要だから、そういう意味では完璧な勝利でもある。
最後の月のひどく惨めな様は神となったキラと人間としての月の分離なんていう見方もできるのかも。

松田はキラを撃って、月を取り戻そうとしたんだよ!
な、何だってー!
by nayuta_m | 2006-07-21 23:44 |
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