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劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌編
期待度ゼロで見た紅蓮編とは逆に期待度マックスで螺巌編を見に行く。
以下ネタバレがあるので注意。


冒頭、予想通りテッペリン戦がアバン扱いで短くまとめられていた。
うまく編集されていて時系列はバラバラだが逆にメッセージ性は強まっている。

そして全編新作かなという予想を裏切り、紅蓮編以上にテレビ版と同じ展開でストーリーは進む。

紅蓮編では最後に新規シーンをまとめて使用して、驚きの展開を生み出していたが
今回の螺巌編では話を圧縮するためのつなぎとして全編に使用している感じ。

つなぎは自然だし(○○ダムとは違い自然になるようにたっぷり新規シーンを使用)、設定の変更(人類殲滅システムの発動条件とかスペースガンメンがカテドラルテラに搭載されていたとか)はテレビ版より納得できる形に昇華されている。
ただテレビ版を何回も見直している側からすると、同じシーンでの再アフレコとかニュアンスの違いとかが気になった。
慣れの問題ではあるんだろうけど。

あとアンチスパイラルがドリルを堂々と使用してしまったのはかなりのマイナスかな?
そっち方向に妥協するのではなく、概念的にドリルに対抗できる何かを考え付いて欲しかった。

うまく尺に収めて最終的にテレビ版のクライマックスにつなげたな、と安心したところで新展開!
天元突破シリーズにはやられた。
少なくてもヴィラルの乗った天元突破エンキドゥルガーだけでもリボ化して欲しいな、アレは素晴らしい。
でも実際出るとしたらニア機なんだろうけど……。

勢いは劇場版が圧倒的だが、物語のまとまりと言う点ではテレビ版が上。
大グレン団の生死を筆頭にうまくまとまっていたものをいい意味でも悪い意味でも破壊してしまった感じ。
生者と死者が二重螺旋になるイメージシーンとか多元宇宙で箱から出てくるのがキタンだけとか明らかにバランスが悪い。

勢いだけでねじ伏せるという点では非常にグレンラガンらしい、グレンラガンが極まった映画。
ラストバトルのムチャクチャさはテレビ版を大幅パワーアップされているのでファンは是非見るべき。
by nayuta_m | 2009-04-30 23:59 | 映画
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