アニメが終わる前にと思い、積読状態だったとらドラを一気に8冊読破。
最終巻である10巻の表紙は集合絵かなと思っていたが、無難に大河ピン。
でも悟りを開いたかのような大人っぽい顔です。
家庭問題に駆け落ちと非常にオーソドックスな展開へ向かった前巻。
でも使い古された筋立てをきちんと描ききり、ラノベらしいコミカルな部分も外さないというとらドラクオリティを最後まで維持。
特に高須の実家の話は涙を抑える事不可能。
やっぱ親子の話は強力。親子二代で二乗の破壊力。
だがそこがクライマックスになってしまい、大河の問題は放置同然。
竜児が大河を待ちつづけるという尻すぼみな流れになっていたのが残念。
最後に感情のクライマックスが欲しかった、戻ってくるのは100パーセントわかっているので、驚きも感動もないし。
全10巻を俯瞰してみると文句無しにラノベ屈指のラブコメ小説。
ここまでコメディのクオリティが高いのに、シリアスな面もシリアスだけ小説に負けない、萌えも装備のハイスペック。
1巻ラストでここに辿り着くことは明らかだったけど
非常によい大河シナリオだった。
逆にギャルゲ-的視点から見ると
途中までは大河と同等以上に描写がさかれていた亜美&実乃梨の話がこれで終わりなのがもったいない。
「とらドラ・ポータブル」はもちろん予約済みだけど
竹宮ゆゆこの筆による「とらドラ・アナザー」で亜美ルート、実乃梨ルートの実現をお願いします。