相変わらず主人公仁のグダグダした思考を読まされるのは最悪レベルの苦痛。
ただそこを除けば物語の盛り上がりは前巻以上。
時系列的にも前巻の直後から始まりテンションも展開のハードさもさらに上昇。
まさかの鬼火反逆。
そして師弟対決。
沈黙(サイレンス)として引き金を引く瞬間に感情が集約されるみたいな展開が欲しかったけど、仁にその器量がない事もあり、マンガちっくに直接対決へ移行。
そのグダグダさもまた仁らしいんだけど。
師弟対決の勝敗は別にして
次の世代が新しい考えで、師匠の去った後を埋めて進んでいくっていう締めは王道で心に響くモノがある。
今巻一番の爽快なシーンは
神和瑞希の核心を突き過ぎている仁への叱責。
一言一句「まさにその通り!」と激しく同意したくなる明快さ。
それに対して逆ギレとか仁はホントカッコ悪いわ。
エピローグでも十崎京香が仁の考えを一蹴してるし
作者も自覚的なのに、この苦行を読者に強要させる意図は何?
もしアニメ化されたら、その辺がバッサリ割愛されてものすごく面白い作品になりそうな気がする。