短編集だった7巻をはさんで新展開始動。
1巻でメインだった神聖騎士団と再演体系が再び表舞台に。
これまでにない大規模侵攻。
しかも人の目を気にしない昼間の攻撃による緊迫感のある描写。
バトルあり急展開ありと読みごたえのあるエピソード。
満を持して登場したと思ったらメッセンジャーだったケイツにはがっかり。
エレオノールはいきなり友好的すぎる気もするがやっと期待していた活躍が描かれる。
この辺と組織を出た仁が組んで第三勢力なのは無理なんかな?
グレンにしろ国木田にしろ個人は組織にかなわないという世界観なのはわかるが、そこを超えないなら主人公の意味もない。
番外編から本筋に戻ると主人公仁の共感どころか理解もできない心情描写をうだうだ読まされる苦痛も再開。
ただメイゼルに対する心情に比べれば、今回のきずなに対する心情の方が大分わかりやすい。
仁のダメ人間っぷりは充分すぎるくらい伝わってきた。
いつも思うが仁メインではなく群像劇的つくりにしたら数倍おもしろくなる気がするんだが。