12ヶ月連続刊行
挿絵も戯言の竹というゴールデンコンビ
この気合の入れようから
戯言なき後の西尾維新の新しいメインストリームになると期待して購入。
感想
つらかった、こんなに読むのがつらい小説も久しぶり。
3冊目が出てる今頃にやっと読み終えられた。
何をおもしろがればいいのか最後までわからない、ある意味ミステリー小説。
こっちは打つ気(楽しむ気)満々だったのに牽制で歩かされた気分。
とりあえず戯言シリーズとの違い
竹イラストは抽象化が進んでもはやキャラというより記号的。
そのせいで絵からキャラへは感情移入ができなかった。
西尾維新の長所のひとつであるキャラ
これがまた魅力を感じられない。
戯言であれほどチョイ役にすら光る個性を付けてたのに……。
今回登場人物がメインの4人しか登場しないのに、そこが薄いというか平凡で致命的。
第二の魅力である設定
今回も「無刀の剣士」というキャッチフレーズまではよかったが
実際読んでみると、えっと陸奥圓明流? レベルでなんの驚きもなし
イヤ、マジでこれでいいんですか?
もう一つの軸である伝説の十二本の刀の設定や名前なんかも、西尾チルドレンの投稿作か? と思いたくなるほど。
西尾維新だけに、これから化ける可能性は十分にあるとは思うけど
第一巻だけの印象は最悪。
長丁場だからこそ一発目はインパクトのあるものが必要なのに、あまりにテンションが低すぎる。