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斬魔大聖デモンベイン軍神強襲
スニーカー文庫のデモンベイン外伝第2弾
「今度は火星人襲来」という燃えまくりの設定の本作。
以下ネタバレあり

表紙のおかっぱ頭のキャラが新たなマスターオブネクロノミコンであるエドガー。
ぱっと見ドクターウェスト系のマッドキャラなんだけど実際もそうだった。
アルいわく歴代で最も破滅的なマスターらしい。
だが過去描写も含めて非常に魅力的に描かれていてアズラッドよりも親近感を抱かせるキャラになっている。

でもアズラッドといい今回のエドガーといいマスターオブネクロノミコンってまともな魔術師がなってない……九郎だけが特別ってわけじゃないじゃん。

アイオーン、デモンベインの前座メカ扱いだった前巻に比べ今回はエドガーの性格もあり存分に活躍シーンがある。
まあ最終的にはデモンベインがラストバトルを担当するんだけど、強力巨大メカへの合体は王道なんでOK
その最後に出てくるデモンベインがまたイカス。
機神飛翔でいっていた幾百の幾万のデモンベインの内のひとつってことなんだろうけど
まさに最強バージョン。
挿し絵一枚で終わらせるのはもったいない。立体化されないかしら。

物語は前巻以上にやりたい放題。
デモンベインが完成しちゃってて覇道綱造がマスターテリオンとやり合うってありえるのか?
ゲーム本編の二人の戦いのシーンが年老い衰えた末の最終シーンだと思えば矛盾しなくもないけど。
なんて思っていたら最後の落ち。
あれはある意味最高にヒドい締めかた。
そこがナイアルラトホテップ的っちゃー的だが。

あと火星人にはUFOに乗って来て欲しかった。
乗っ取りというクトゥルー神話的な手法を使ったところはよく考えてるなーとは思ったんだけど、火星人+UFOっていうロマネスクなシーンを見たかった。

デモンベイン好きなら読むしかない極上のノベライズ。
非常に映画的なシナリオ構成、特撮CGが思い浮かびそうなシーンの連続。
前にも言ったけどこの外伝シリーズ是非実写映画化して欲しい。
もうアニメはいいから……。
by nayuta_m | 2006-09-08 23:48 |
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