trade▼off
サークルThe Dungeon In Yarn製作の同人ゲーム。
だが同人だとか商業だとか関係無しでおもしろい
正統派かつ王道のエロゲ系ADVゲーム。

製作期間7年以上という事で、これだけおもしろいゲームを完成させてくれた事にまず感謝。
シナリオの練り込み度合いも半端ないし、本編で描ききれない部分をサブシナリオで補間したりとか作品に対する作り込みも半端ない。

○絵
塗りは商業ゲームと比べると同人っぽさが強いが、かわいさは全く負けていない。
ビジュアル面での不満は制服のデザインが貧乏な執事に見えることぐらい。

立ち絵の表情差分も豊富で日常シーンのプレイがかなり楽しい。
立ち絵のクオリティが高過ぎて一枚絵のイベントシーンが劣って見える気もするが。

○シナリオ
主人公が関西弁で常時ボケとツッコミと下ネタが展開されるが爆笑とかはほぼなし。
だがつまらないという事ではなく、キャラが魅力的で会話も楽しいので気がつくと長時間プレイしてしまう。

ルート分岐してシリアス展開に入ってもクオリティは落ちないし、息切れもしない。
いい意味でしつこさがないので鬱展開な部分もプレイしやすい。
それでも感動させるべきところは感動させてくれるという按配が素晴らしい。

○攻略
オススメの攻略順は断然 マコト→春乃→夕子
選択肢的にはそれぞれ書道、音楽、相川が分岐ポイント。
正直難易度は高いが二周目以降に表示されるシナリオツリーとOHPのヒントを見れば何とかなる。
あるルートでのクリア必須のミニゲームに関しては頑張れとしか言いようが無いが……。

○システム
このサークル独特の視点変更システム。
攻略を難しくしている要素のひとつではあるが、プレイを苦痛にする使い方ではなくプレイに変化を付ける方向で使用されているので是非を問われれば是。
使われ方のコツがわかれば結構おもしろい使われ方(特にあすみや春乃の着替えシーンは必見)がされているので探す楽しみもある。

ただ立ち絵のバリエーションの関係で視点を変更すると不自然に感じるシーンがあるのが惜しい。
(例えば間近で手をつないでるはずのシーンで、視点を下げると普通の立ち絵なので手なんてつないでないとか)


以下若干ネタバレありのキャラ紹介。


○相川実
まゆげ。
主人公のノリについて行ける芸人スキル
いざというときに頼りになる度胸と頭の良さ
泣きわめくヒロインとは一線を画すバディ系ヒロイン。
居心地の良さとしっくりくる度ではNo.1。
リアルで考えるとマコトが一番いいよな。コロッケもおいしいし。

実は攻略が一番めんどくさいルートでもある。
視点変更がからむので文章にしにくい操作が要求されるし、分岐エンドも多い。
視点変更システムに慣れるにはちょうどいいとも言えるけど。

○長尾春乃
天使。
キレイなうえにいい子、さらにマコトとは違う方向性で掛け合い漫才的な会話も可能という完璧ヒロイン。
十三日目の秘密を告白するシーンはマジ泣きでした。
サブシナリオでのエロさも素晴らしいし最高です。

○佐倉夕子
ちびっ子先輩。
キャラ的にもシナリオ構成的にもクラナドの渚的位置づけなので最後にプレイすることを推奨。
ヒロインそれぞれでシナリオに特色はあるが、それでも夕子シナリオは特殊。
別ヒロインルートも含めてこれまでにちりばめられた伏線がバチバチはまって行く爽快感、そして驚きの展開、設定を逆手に取ったどんでん返し。
最終シナリオにふさわしいボリュームと内容。

ADVってループ物の多いジャンルだが今作のループ(というか並行世界)描写は新鮮。
よくある同一人物は存在できないとか世界の強制力とかマジメに考えれば人間中心過ぎる傲慢な設定だわな。

バッドエンドやifエンドがあってハッピーエンドやTRUEエンドがある。
やっぱエロゲ系ADVっていうのはこうでなくては。
最近商業で多いキャラ選択だけであとは一本道なゲームはやっぱり物足りない。

夕子先輩自体のキャラは間接萌えというか非常に特殊な描かれ方をしていて、そこを納得できないと描写が少なく感情移入できない状態に成りかねない。
逆にあすみに感情移入しすぎるとししょー好きすぎになっちゃうしな。
まあ過去に行ってからの先輩は文句なしにかわいいのだけれど。


○総括
最近プレイしたADVゲームの中ではダントツの評価。
へたな商業ゲームを買うよりも何倍も楽しめる。
あとプレス版(完全版)に付属する冊子の解説にはけっこう重要な情報が含まれるので、可能であればダウンロード版ではなくプレス版購入を推奨。
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by nayuta_m | 2012-06-16 23:59 | ゲーム
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