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穢翼のユースティア

キャラゲーメーカーの老舗オーガストが突然発売したシナリオ重視ゲーム。
いつもどおりキャラ以外には全く期待せずにプレイ開始したが、いい意味で予想を裏切る良シナリオゲームだった。

・キャラ
当初は重い世界観、シリアスな声優演技とべっかん絵の組み合せに違和感があったがプレイしていくうちに違和感は解消。
CV演技の素晴らしいさもあって各キャラの魅力はオーガストゲーでもトップクラス。
ただ萌えキャラか?と言われれば微妙に微妙。

・攻略
シナリオ構造が途中下車方式になっているので好みのキャラがいたとしても毎回の当番キャラのエンドを見てから続きをやった方がよい。そういう意味では攻略順固定ゲーム。
あとキャラクリア後に出るおまけシナリオもキャラエンドの後日談が多いので終わらせてから続きをプレイする事を推奨。
ちなみに当番順はフィオネ→エリス→聖女→王女→ティア
おなじ途中下車方式だったシュタインズゲートのように複雑な分岐条件はないので物語に集中できるのはマル。

・物語
途中下車方式を採用しているのでキャラ別エンドがあっても、メインの一本道を深く重厚に描く事に成功している。
あくまでもシリアスに徹して、キャラゲー的な安易なギャグを入れなかったのも評価。
プレイ開始直後からグイグイ引きこまれる物語はプレイする価値がある。
発表当初の娼館モノでエロ重視というイメージはある意味フェイクで、本筋は作中世界の秘密を探っていく冒険モノ+出世物語風大河ドラマ。

・システム
ワイド画面対応。
キャラ立ち絵のアップよし、多キャラ並べるもよし。背景CGも美麗。
セーブ数は分岐、物語の区切り的に必要充分でプレイ中に空きセーブ枠確保に煩わされる事もなかった。
操作性のほうも必要最小限でわかりやすく使いやすく、貧相でないシンプルな見た目と文句の付け所がない完璧さ。
最も重要な右クリックが文字枠消しになってる事といい、ホントの意味でわかっているユーザーインターフェイス。
老舗でも大手でもムチャクチャなUIのメーカーがあることを考えればオーガストはやはり凄い。

確実に2011年のベストゲームを争う良ゲーム。
キャラゲーメーカーとしてのオーガストを敬遠している人もプレイを検討する価値がある一作。
by nayuta_m | 2011-06-15 23:59 | ゲーム
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